すべてが猫になる

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生まれ来る子供たちのために  (ねこ1.3匹)

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浦賀和宏著。講談社ノベルス

世界で一番醜く、孤独な男―八木剛士。剛士を唯一支えてきた少女―松浦純菜。だが、剛士の非道な行いにより二人の関係は崩壊し、彼の最後の拠り所であった、最愛の妹にまで悲劇が!!運命に翻弄される剛士は、最後の復讐を開始する…。すべての絶望が向かう先には一体何が―!?ついに明かされる、剛士の出生の秘密!松浦純菜シリーズ、堂々の最終巻。 (裏表紙引用)


終わった(ノ><)ノ☆ 終わった(ノ><)ノ☆
こんな嬉しい事はありません。9巻に及び我ら浦賀隊を苦しめて来た純菜シリーズ、遂に堂々の完結です!!思えば色々ありました。これからの地獄を知らなかった頃にミステリ隊を席巻したウラガコール。先陣を切って新刊を追いかけていたYさんのまさかの脱落。3巻目以降ゆきあやに4冊も送りつけられ浦賀地獄に陥ったBさん。。。
恋愛からオタクものへ、ガンダムからミステリおたくへ、目もそむけるエロ、無駄なSF要素犯罪者右翼左翼読む者を無視した適当な時系列。
さすがに今回は最終巻らしく、思ったよりは「一応の構想は元からあったようだ」と頷ける構成。
しかし、このゆきあやがたかだかノベルス270ページ強に3日も費やされた責任の所在は気になるところ。ちなみに途中で他の本読んでません。こう思うと、気持ちさえあればどんな本でも挫折せずに読めるんだなと納得した次第。そう、本来なら3巻目を読んだ時点で「二度とこんな作家読むか」というレベルだったはず。それが若干の弱音を吐きつつもここまでやり遂げたのだ。なぜか?
みんなが読んでたからだ。
同じ気持ちで発売日をチェックし、同じ気持ちで内容に笑い憤り、一言メッセージで途中経過を報告し合い(暗黙の了解なのがまた面白いのだ)、同じ時期に同じような記事が出る。わかるよわかるよとコメントし合い励まし慰め、ものすごく狭い下の世界で盛り上がっているのが楽しかったのだ。

しかし、微妙にこのシリーズへの想いは個人差がある模様。
心の底からもだえ苦しんでいるべるさん、よもさん。
苦しんでいるそぶりを見せながらも少しでも擁護するべく温かい記事を書くしら菊さん。
苦しんでいるのだが安藤直樹への想いを断ち切れずここに小さな望みを託す姉貴。

おいらはどうだろう?
とりあえず、次作は迷わず買います。20%ぐらいの希望をかけて、そして安藤直樹復活を夢見て。