幻冬舎文庫。書き下ろし小説、だそうです。
乙氏作品で一番気に入ってるのがこれ。
盲目の少女と、後ろ暗い事情を持った青年が主人公。
ある事件の犯人として逃亡する青年が、一人暮らしの盲目の少女の家に逃げ込む。
誰かの気配に気付きながらも気付かないふりを決め込む少女。
気付かれていることに気付きながらも居間でひっそりうずくまる青年。
どういう風に二人は距離を縮めていくのか。
もうこれだけでわくわくしませんか?
ミステリの要素も盛り込まれているし、ホラーといっても心理ものなので
どなたでも読みやすいんじゃないでしょうか。
こういう人間関係って一番理想かもしれないなあ。