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松浦純菜の静かな世界 (ねこ3匹)

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講談社ノベルス


松浦純菜シリーズ」第一弾です。


2年前に大怪我をし、療養していた純菜が地元に戻って来た。
一番の親友だった貴子が行方不明になっており、市内では謎の連続女子高生殺人事件が
発生。
「奇跡の男」八木剛士(おたく)と、純菜は真相を追うがーー。


うーーーーん。。。。。。。
すいません、こういうの嫌いかもです。。。
何がって、まず、主人公の純菜ちゃんが嫌いなタイプ。
いくら若くして人生経験を積んだからって、達観しすぎじゃないでしょうか。
暗いし、大人びすぎてて苦手だ。。。
パートナーの八木くんもなんかしまりがないというか。。

ミステリとしては謎が多く、バランスよし。まとまりがいい。
が、本来褒め言葉として使用されるはずの要素が、浦賀作品になると
減点対象になるのはどうしてでしょう。
殴り書きとも思える欠点だらけの安藤直樹シリーズの方が、のびのびと描かれ、
結果独自の世界観まで確立してしまっているのでは。

この純菜ちゃんのアレは。。。。。。。。
めちゃくちゃ気分悪いです。
本来、信頼すべき○○が、っていうのが。。。しかも、理不尽。
もちろん悪いのは全面的に犯人です。しかし、彼女の人を選ぶ目がそもそも、、、
というのは冷たいのかしら。いくら達観してるとはいえ、やはり
若さゆえ未熟なのだと思ってしまうんです。なんだかそこがアンバランスで悪印象。
しっかりしていてどこか半人前より、普段チャラチャラ(もしくはだらだら)していてその実
芯のある人物の方が自分は好み。
(自分の主観ですが、私には純菜ちゃんはそう映る。。)


浦賀作品に癒しなんて元々求めていないけど、
読後にのの字を書きたいわけでもない。

今後、このシリーズで彼女が八木くんと共に困難を乗り越えてくれればいいな。