すべてが猫になる

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遠に呱々泣く八重の繭  (ねこ3.8匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

 

薬屋店長に復帰した秋に早速舞い込んだのは、「おれの友達が、事件を起こしているかもしれない」という中学生からの調査依頼だった。「Aに関わると不幸に遭う」。そう噂される男子生徒の周りでは不可解な事故が続発していた。秋は、店員の座木を教師として潜入させるも、調査は難航。真犯人は、人か、妖か? (裏表紙引用)

 


薬屋探偵怪奇譚第4弾~。タイトルは「とおにここなく」と読む。読めない&めんどいからいつもコピペ。「本当は知らない」回は楽だったな~とか(笑)。

 

で、今回は座木ファンの読者様お待たせしました、座木が白衣を着て(数学なのになぜ)中学教師となるの巻。語彙がアレだから数学が1番向いているかもね。それを考慮して秋が便宜を図ったのかと思ったけどこの真相だと違うのかな?人間を惚れさせるためにいるような種族の座木が中学教師なんて…萌えの予感しかしない。

 

それと並行して、秋&リベザルはホームセンターで強盗に人質に取られるという。まあ秋がいれば大丈夫っていうか強盗が大丈夫かって感じなのだが。

 

事件は二重解決になっているから結構話が長い。妖を絡めながらキッチリ推理してる。事件の性質がいつも秋と座木の関係性とダブって見えるのもいいね。今回秋の種族の秘密がひとつ明らかになったわけだけど、だとすると秋の抱えている過去って相当キツイのでは。知りた~い。知りたくな~い。