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毒草師 白蛇の洗礼  (ねこ3.7匹)

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裏千家の茶席で発生した毒殺事件。真相を追う編集者の西田の前で、第二の被害者は自らの吐血で十字を描いた。同席者が次々と殺害される中、彼は千利休の奇妙な経歴に辿り着く。傲岸不遜にして博学の“毒草師”御名形史紋の推理が冴えるシリーズ第2弾。 (裏表紙引用)

 

 

毒草師シリーズ第2弾~。どんどん行くよヽ(・∀・)ノQEDの悪夢が嘘のように読みやすい…。とは言え高田作品なので毒草薀蓄や千利休薀蓄なども盛り込まれているのだけども。毒草の話は興味深いし、千利休薀蓄もちんぷんかんぷんではない。千利休がキ〇〇〇〇だったという考察にはビックリしたし、茶道や禅の考え方なんかもフムフムとわかったような気になれる。

 

肝心のミステリ部分はまあ、こんなもんかな^^;茶席でどんどん人が毒殺されていくので、衆人環視の中どうやって?ってところが肝なのだけど、なかなかにアクロバティックな真相。こんな人ほんとにいるのかい?このシリーズの特色には合っている気がするのでまあ許すけど。この人の作品に関しては、ミステリ部分が凄いとかには期待していなくて、ミステリ>薀蓄になっていればそれでいいの。

 

西田くんはそれにしても懲りないというか騙しやすいというか運が悪いというか^^;ツッコミどころ満載なのだけど、御名形史紋がドSだからバランス取れているか。