すべてが猫になる

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暗い森/The Dark Place  (ねこ3.6匹)

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アーロン・エルキンズ著。ハヤカワ文庫。

ワシントン州の国立公園の大森林で人骨の一部が発見された。遭難したハイカーの遺骸なのか?だが、ギデオン・オリヴァー教授の鑑定の結果、骨は六年前に殺された男性のものと判明する。そのうえ、殺人の兇器は一万年前に絶滅したはずの種族が使っていた槍だった!森の奥深くに住むという伝説の猿人が本当にあたりを徘徊しているのか…一片の骨から縦横無尽の推理を繰り出すスケルトン探偵が真骨頂を示す初期代表作。 (裏表紙引用)


ギデオン・オリヴァーシリーズ2冊目~。
まったく原書の刊行順がわからなかった(ハヤカワの刊行順はアテにならない)。のでウィキペディアで調べたらこの「暗い森」が第一作だと書いてあったので読んでみたが、噂によるとどうやらこれは第二作らしい。どうなっとるねん、きぃっ^^;ネット書評の情報によると第一作が翻訳されていないらしいのだが、「断崖の骨」で第一作という人も居たしでもそれなら今は邦訳出てるしわけわからん。

まあそれはそれとして。
うーん、人気の高い「古い骨」よりもこっちの方が好みだった。1/3くらいはオリヴァーとジュリーの馴れ初め&ラブシーンだし(笑)。偏屈人類学者の愛の言葉が独特すぎて苦笑^^;過去に色々あったとは言え、恋愛不器用というか。難しい言葉はたくさん操れても、「愛してる」の言い方すら分からないのね^^(きゃー)

それもそれとして、骨からここまでわかるとは驚き。具体的な年齢とか体型とか。死因や人種については曖昧になる理屈も興味深い。そもそも、今回の事件がなんだか凄すぎて圧倒される。。。絶滅した種族って^^;アメリカンドリームだねえ。オリヴァーさんも大雨の中森に入って体を張った調査していて、ジュリーが居なかったら死んでたかもね^^;
しかもなんだこの真相は(笑)。
宇宙人オチと大差なくないか(笑)。

しかしうちらみたいな本格好きが読むとやはり「探偵」「ミステリ」という響きにだけは違和感。これは人類学者が知識と理論で導き出した真相、でしょ。面白きゃ別にいいんだけど。


(355P/読書所要時間2:30)