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SPEED  (ねこ3.8匹)

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金城一紀著。角川書店

ゾンビーズ・シリーズ最新作!岡本佳奈子、十六歳、真面目で平凡な女子高生。そして?。家庭教師の謎の死+ザ・ゾンビーズ+憎むべき敵+赤い車=生まれて初めての冒険! (あらすじ引用)


『ゆきあやちゃん、元気になって!』キャンペーン対象作品。(推薦者、べる氏)
金城さんか~、そういえば『対話篇』以来ご無沙汰だなあ、久々にゾンビーズに活力をもらうか、というわけで、シリーズ3作目です。

いやいやいや、やっぱりいいですなあ、ゾンビーズは。
『フライ、ダディ、フライ』のDVDを観てからというもの、すっかり舜臣が岡田准一に脳内変換されております^^;もう舜臣が出て来るだけで「キャーッ!」と(笑)。メンバーの中では一番クールで強くて優しいので、好きにならずにいられません(^^*)。アギーも南方も面白いんだけど、個人的には山下君が今回気に入ったな~。合いの手がバカだし、ムードメーカーですよねえ。アギーのお母さんも目立ってましたね。フィリピン料理が美味しそうだったな~。

さて、今回新キャラとなります岡本佳奈子ちゃんは花の高校生。平凡だったはずの彼女が、大好きだった家庭教師の彩子さんの自殺を発端に、大学の暗部を暴いて行くというストーリー。佳奈子が何者かに襲われてあわやというシーンで登場するゾンビーズのかっこ良すぎること!!!思わず「ぱんぱぱ~~んぱんぱぱぱぱ~ん♪」というBGMが頭に流れてしまいましたよ。。もちろんスポットライト全開で^^強くなる必要なんて本当はないはずなのに、学校の無理解やクラスメイトからの誤解など、こんな若さで生きる事の困難さを、世界の醜さを身に染みて感じなければいけない佳奈子に胸が痛くなります。作風的にはコミカルですが、仲間の悲痛な死を背負って強くなろうとするゾンビーズ。そしてそれに倣おうとする佳奈子の姿。。佳奈子を通して『フライ~』の鈴木さん(堤さん^^)を思い出してそうな舜臣もいいですね。ほんと、色々あったなあ君たち。。。

うん、女だからって仲間になれない事はないと思うよ。ラストの佳奈子の姿を見たら、男顔負けなんじゃないかな。比率的には確かに入りにくいだろうけど、あと2人くらい女性メンバーが入れば違和感ないと思うなー。

そして今回の爆笑ハイライトはこれ。
『みんな、スケキヨを助けに行くぞ!!!』

や、やましたく~~~~ん^^;;;;;;;;;

                             (298P/読書所要時間2:00)