すべてが猫になる

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怪盗道化師  (ねこ3.7匹)

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はやみねかおる著。講談社青い鳥文庫

西沢書店のおじさんは、平凡な毎日に退屈して、ある日、みんなに笑顔をあたえる怪盗になろうと決心しました。その名は怪盗道化師。そしてぬすんだのは、いじめ・悪い運動神経・ビルの影etc.…。そんなもの、ぬすめるはずないと思うでしょ。けれど、怪盗道化師に不可能はない!怪盗ルパンにあこがれたおじさんと老犬ゴロのゆかいな物語。はやみねかおるのデビュー作、ついに登場。小学上級から。 (あらすじ引用)


はやみねさんの読んでいない本を出版順に・・というわけで、デビュー作に挑戦です。シリーズものではないのかな。今まで読んで来た虹北恭助や夢水清志郎ものよりも、若干対象年齢が低めに描かれたもののようです。30分くらいで読了。

とにかくはやみねさんは最初からはやみねさんだったというのか、視点がとてもとてもとても優しいです。悪い心をなくすため、弱気な心を耕すため、日常生活の悩みを解消するため、書店のおじさんもとい怪盗道化師が奮闘します。相棒のわんちゃん、ゴロの怠け具合もまたいいですね^^また、宇宙人とと道化師の交流を通して平和の大切さを訴えるものや、人を表面で見ない事の奥深さまでも、説教ではなく楽しい物語を通して伝えて来てくれますね。

さすがに、図書館のカウンターでは「む、娘に。。」みたいな顔で(どんな顔)借りてしまいましたが^^;たまにはこういう温かいお話を読んで、気持ちを休めるのもいいもんです。