すべてが猫になる

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海のある奈良に死す  (ねこ2.5匹)

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有栖川有栖著。角川文庫。


半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わう
為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。珀友社の会議室で見本を手に喜びに浸っていると、
同業者の赤星学が大きなバッグを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、赤星は
会議室を後にした。「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残して……。翌日、福井の古都・
小浜で赤星が死体で発見された。赤星と最後に話した関係者として、有栖川は友人・火村英生と共に
調査を開始するがーーー!?(裏表紙引用)



あまり食指の動かないタイトルだったので長~い間積んでいた本。
愛する火村&アリスシリーズの会話が楽しめるので、特に問題なく普通に読めました。が。
作風は松本清張&西村京太郎的な^^;;
やっぱり長編は有栖川さんで当たりが少ないなあ、と。
この土曜ワイド的な雰囲気が好みでなかったのと、

ト、ト、トリックがぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~^^;;;;;;;

理屈が通っているのでそういう評価をしなければいけないのかもしれませんが、最低限の
リアリティは必要かと。。。この作品が書かれた当時は知りませんが、しかもこれって確か
根拠がないとかで立証出来ないって事で落ち着いたものじゃなかったでしたっけ?(ことば変^^;)

動機もなんとなく土曜ワイド。

しかし、「海のある奈良」ってなんじゃらほい、という部分だけは興味を持てて、
それなりに内田康夫的な面白さはありました。ゆえに失敗作とかではないと思いますが。