すべてが猫になる

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人間のように泣いたのか?  (ねこ4匹)

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森博嗣著。講談社タイガ

 

生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するために武力介入が行われるという情報を得るのだが。すべての生命への慈愛に満ちた予言。知性が導く受容の物語。(裏表紙引用)
 
Wシリーズ、遂に完結!
 
…と言っても予想通り、なんも解決していない。続くってことだからまあいいけど。
 
今回のハイライトはなんと言ってもハギリとウグイのベッドシーン(違)!もうここだけで内容が全部吹っ飛んでしまった。やたらとウグイのスカートの丈気にしてたもんなあ~…って、違う。
 
本題は、結局人間が自由に妊娠できるようになるのかっていうそれこそシリーズ全体で抱えてきたものなんだけど。なんだかんだ、こんなに科学が発達した時代でも人間らしさっていうのは失えないものなのかなと。ウォーカロンに人権を与えるのには異論はないけれど。ハギリは子孫を残すことに興味がないわけだから、ウォーカロンであるウグイに対して偏見がないのかなあ。まあ、いいことよね。お似合いだし。多様化もさまざま。後は日本政府とメーカーのケンカみたいなもんだしなあ。そして真賀田四季は人間ってことでいいのか?
 
と、いうわけで残念ながら終わってしまったけど。このシリーズかなり気に入っていたので今後講談社タイガから始まるという新シリーズもこのSFぽい系統を踏襲していただけたら。と。