すべてが猫になる

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ηなのに夢のよう  (ねこ3.6匹)

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森博嗣著。講談社ノベルス


地上12メートルの松の枝に首吊り死体が!遺されていたのは「ηなのに夢のよう」と書かれた
メッセージ。不可思議な場所での「η」の首吊り自殺が相次ぐなか、西之園萌絵は、両親を失った
10年まえの飛行機事故の原因を知らされる。「Φ」「Θ」「τ」「ε」「λ」と続いてきた一連の
事件と天才・真賀田四季との関連は証明されるのか?Gシリーズの転換点、森ミステリィ最高潮!
(裏表紙引用)



よっしゃキタ!!キターーー!!
事件のどうでもよさベスト1、しかし物語が急展開、やっと「最高潮」の文字が報われた感のある
シリーズ最大の盛り上がり!(たぶん)
読みやすさも最高潮。まさか、萌絵の過去がこんな事だったとは………!!
ていうか、このシリーズがまさかこういうカラーを持っていたとは……!!
ていうかていうか、最初っからこっちに焦点をあてて、これだけで進めててくれよ~~~
Gの事件とかどうでもいいんじゃん。新キャラもいらなかったんじゃん。絶対その方が読者に
温かい目で見られてたじゃん。。。

よもさん「ほんとに絶好調なのか?」
姉貴「見限ったがなぜかカゴに入れてしまう」
たいりょうさん「解明されやしねえ!!触れやしねえ!」
しら菊さん「モヤッとー!」(その他類似意見多数)
ああ辛い歴史だったね。。

萌絵&犀川&Vの面々の物語としてだけ楽しむファンも大勢居るんだけど、
初期作品のようなミステリとしての面白さを求める読者も逆に大勢いるって事が判明してしまった
ような。しら菊さん談・「Fの幻影を求めちゃダメ」は全く言い得ていると自覚したと同時に
まだ求めてもいいような、嬉しい希望もかいま見えて来たのは私だけ?

ここまで書いていいかちょっと不安だけど、
一生懸命隠している割に、絶対四季はすべて関係あるじゃん。証明されるかどうか、だけでしょ。
それだけだったら本当に見限りたくもなるけれど、
また違う意味での「物語」が始まったような気がして、ここで初めて「続きが気になる」
シリーズになったのでした。


新シリーズ買って来たぜ~~