森博嗣著。講談社文庫。
アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮かぶその完全密室で起こった殺人。エンジェル・マヌーウ゛ァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草と無料招待券につられた阿漕荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに解き明かす！（裏表紙引用）
21.8.7再読書き直し。
Ｖシリーズ第５弾。
今回は、森さんの趣味全開ですなあ。飛行機ものです。飛行機や工学？のウンチクがいつも以上に満載。まあそこは目を滑らせながら雰囲気だけを楽しめばよろし。エアロバット中の飛行機内で、後部座席に座っていたパイロットが背中から撃たれて死ぬ、という密室もの史上類をみない不可能犯罪。そのあとホテルで男が撃たれるという普通の殺人もオマケで。保呂草さんが各務亜樹良に依頼されて、格納庫から芸術作品を盗むという偶然もありーの。そんなとこでそんなことするから勿論疑われるわけで、この逃亡劇があるからなかなかスリリング。れんちゃんの悲恋物語でもあるかなあ…。
紅子さんと七夏さんの恋の鞘当て（？）読んでてしんどい…。そもそも、七夏との間に子どもがいて、紅子さんとの間にも子どもがいて、紅子さんとは離婚してるけどお付き合いしてて、七夏とホテルで一晩過ごすって一体どんなジゴロなん、林。
