すべてが猫になる

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阿弥陀ヶ滝の雪密室 (ねこ3.6匹)

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黒田研二著。光文社カッパ・ノベルス。

「ふたり探偵」シリーズ第2弾。
全国で暗躍する殺人鬼・シリアルキラーJ。前回、Jの襲撃に遭った刑事の胡田キョウジは、
意識不明の重体に陥っていた。しかしなぜか、恋人のルポライター・向河原友梨の意識に
彼の意識も宿ってしまったのだ。その状況を愛の力で受け入れた友梨は、今回も事件の渦中に。
キョウジが入院している病院で、同じく入院患者である小学生の幡野一輝が誘拐され、
さらに世間では新興宗教の教祖の死体の上半身だけが発見されるという事件が起きていたーー。


さあ、気を取り直して行きましょう!(なんの話でしょうか)くろけんですよ!
く・ろ・けん!!!(それ)く・ろ・けん!!!(はいさっ)
く・ろ・けん!!!(まだまだ!)く・ろ・けん!!!(最高!)
ふー。一応不認可応援団・チアリーダーとしてはこれだけはしておかないとね。(汗ふきふき)

本日は記事を2パターンご用意いたしております。(なんだなんだ)
『私はくろけんの一般読者・或いは批判者(認めん)・未読者である』→ Aの記事へ
『私は名実ともにくろけん応援団である』→ Bの記事へ


記事A『サイコサスペンスと密室殺人とラブロマンスの融合。そして本シリーズの特徴である
アリバイ崩し。ラストはしっかり本格推理。文量は少なめのライトなミステリーでありつつも
練りに練った内容、二転三転する濃密度。くろけんの代表作、初期作品に比べてこのシリーズは
やや複雑さに欠ける気もするが、お得意の「癒し」ラブロマンスはしっかり健在。本書は伏線が
少々丁寧すぎ、あからさまな印象は否めないが意外性は十分。トリックはそれほど目を見張る
種類のものでもなく、ポイントはその犯人の人格形成や犯行に至った「空気」、そしてそれに
まつわる主人公二人との絡みの方が強い。犯人を名指しするだけで放置しない優しさは
くろけん作品ならではか。シリーズ続編が出ていないのが不満。このまま終わってもおかしくは
ないが、まだまだ作品としては未解決とも言える。でも正直なところ、同じく2作品で
執筆が止まっている「保育園シリーズ」の方の出版をもっともっと期待したい。』

記事B『く・ろ・けん!(あらよっと)く・ろ・けん!(さあご一緒に~!)いや~、この
シリーズもくろけんのお得意なサイコ要素とハートウォーミングな恋愛がひしめいていますよ!
アリバイ崩しが西○京太○みたいですけど気にしちゃいけませんよ!どちらかと言えば自分は
初期くろけんよりも中期からの「サイコ・あーんど切ない恋愛ドラマ!」色が強い作品の方が
好みなので、ごちゃごちゃ五転六転するよりも読みやすいです。それでいて、最後はきちんと
本格推理で終わるんですからたまりませんね。突飛な設定なんですから、きっとこの犯人、
真相はこの設定ならではなんでしょうねー。本来ならミステリ作家がよく使う手なんですけどね。
だから「恋人の意識が憑依するだとぉ!?そんなバカな事があるか!」と怒らなかった人なら
この犯人に怒っちゃ駄目ってことですよー。ああ、それにしてもこれでシリーズ打ち止めって
こたぁまさかありませんよね……?それく・ろ・けん!(ぴっ)く・ろ・けん!(ぴっ)
く・ろ…………(フェードアウト)』←ちょっと山口さんみたいでしょ?^^


ていうか、どっちも褒めてるだけじゃないか……??