すべてが猫になる

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猫島ハウスの騒動  (ねこ3.5匹)

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葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。その海岸で、ナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかる。さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から降ってきた男と衝突して死ぬという奇妙な事件が!二つの出来事には繋がりが?猫アレルギーの警部補、お気楽な派出所警官、ポリス猫DCらがくんずほぐれつ辿り着いた真相とは。(裏表紙引用)

 

 

葉崎シリーズ第4弾。順番めちゃくちゃで読んでしまってるな^^;普段こんなことしないんだけどあんま繋がってないから問題ない気がして。

 

と、いうわけで本書は若竹さんの本領であるコージー・ミステリ。・・・と、思いきや、殺人は起こるし三億円強盗殺人事件なんてものが関わって来るし、雰囲気に反して結構硬派。登場人物が多すぎるのかほのぼのしすぎているのか、ちょっと読むのがしんどかった。意外としっかりものの駒持警部補とか、自称「楽チンおまわり」の七瀬巡査とか、キャラクターはすご~く立っていたんだけど。怪しい宿泊客とか犯罪者までもが個性的。ヒロインの響子ちゃんの影が薄かったな。もっとこの子の内面に特化したらいいものになった気がするけど。若竹作品らしい陰を持った子だと思ったので。

 

猫はどれもとってもカワイイ(と言っても小説なのでイメージだけ)し、ポリス猫DCがいいとこ持って行ってる感じ。個人的には猫カフェとかわんにゃんランドみたいなところ好きではないので(お前ら猫が好きよりも猫を可愛がってる自分を他人に見せたいが上なんだろうと思っている)微妙な観光客もいたけれど、そのおかげで猫島の経営が成り立ってると思うと、まあこれぐらいがいいのかな。