すべてが猫になる

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怪しい人びと  (ねこ3.6匹)

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 俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集。 (裏表紙引用)

 


東野さんの読みこぼしを。読んだのはこの表紙ではないのだけど、なぜかアップ出来なかったのでこれでしつれい。

 

「寝ていた女」
同僚3人に、自分の部屋を貸していた男。ある朝部屋に戻ると、知らない女が寝ていた。部屋を貸していた同僚もその女を知らないと言うが――。ものすごい大胆な計画犯罪。いやはやいやはや、こんな事あるのかな?そもそも自分なら部屋に居座ろうとした時点で警察呼ぶけど。。。面白かったからいいか。

 

「もう一度コールしてくれ」
仲間にそそのかされて男は強盗を働いたが、すぐに通報され警察に追われてしまう。そこで逃げ込んだ家の住人はかつての――。自分の人生が絵に描いたように転落してしまったことの責任を他者に擦り付けるのがスゴイな。確かに恨んでもしょうがないのかもしれないけど、何年経ってんだよ女々しいなあ。野球よくわからないんだけど、肉眼で捉えられないようなことで何事も判定されるものなの???

 

「死んだら働けない」
工場の係長が休憩室で死んでいた。元から真面目で通っていて恨まれることなどなさそうな人物だが――。そんなことで!?って思うけど、こういうことで殺人が起きる世の中だからね。。。いっぱいいっぱいだったんだね。でも、鍵を掛けた理由がイマイチ釈然としないんだけどな。

 

「甘いはずなのに」
楽しいはずの新婚旅行だが、夫は妻への疑惑が晴れなかった。そしてついに――。旅行で出会った老夫婦がとてもいいなあ。とんでもないことをしてしまったけれど、少しずつでも立ち直れると良いが。でも自分なら手に掛けた時点でどんな事情があっても配偶者としてはアウトだが。冷たい?

 

灯台にて」
昔からライバル関係にあった男2人が、それぞれ逆方向への一人旅勝負をすることになった。主人公は、旅先で出会った灯台守と親睦を深めるが――。わはは、わはは、わはわは。笑ってはいけないのだが、慣れないことはするもんじゃない、っていうのと、自信過剰が一番怖い、っていうのとどっちもどっちではないかなー。

 

「結婚報告」
古い友人から来た手紙には、新婚夫婦の写真が同封されていた。が、女のほうは主人公が見たこともない人物だった――。スゴイ行動力だなあ。そして、ケータイスマホがないことの不便さよ。身近にありそうな事件なので怖かった。でもルージュの伝言って^^;ユーミンの時代?^^;

 

コスタリカの雨は冷たい」
カナダ赴任中の夫婦が、旅行先のコスタリカで強盗に襲われた。幸い命は助かったのだが――。お話よりも、日本人夫婦がなぜテッド、アンと呼ばれているのかの方が気になった^^;


以上。
色々とバラエティに富んでいて、どれも面白かった(ホントよ^^;)。サッサッサーっと読み終えてしまうねしかし。明日には忘れていそうだ。