すべてが猫になる

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人形幻戯  (ねこ3.6匹)

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西澤保彦著。講談社文庫。

巨大シャンデリアの落下事件は、”意図した超能力”によるものか?極めて情緒的な動機を、精妙な論理で解き明かす表題作ほか、いつものメンバーに、神麻嗣子の属する<超能力者問題秘密対策委員会>の”上司”神余響子も加わって美女たちの推理が冴えまくる!(裏表紙引用)


チョーモンインシリーズ第6弾。

飽きた~~~~~~~~~~~~飽~~~きぃ~~~~たぁぁぁ~~~~~^^;;;;

・・という事に気付いたこのシリーズ。長編ならまだしもまた短篇集。
今回は嗣子&保科さんの登場がやたら少なかった気がする。能解警部は目立っていた気がするけど。。
彼らの出番が少ないと作風が少し変わって見えるのはわたしだけ?超能力現象を”アリ”としたこの世界で起きた犯罪を、厳密に練られたルールを元に解き明かして行くスタイルのものが少なかったような。。パズル要素が強く、それがシリーズの強みだっただけに第6弾にして様々にアレンジを変えられると戸惑ってしまう。
三角(四角?)関係がまるで最初からなかったかのように排除されているのも気になるところ。では何がと言うと、サブキャラの響子ちゃんや聡子さんがやたらと前出しされている。聡子さんはともかく、響子ちゃんってあまり必要なキャラって気がしないのだけど。。

全体的には良い出来のものばかりで、面白いんだと思う。レベルが落ちて来ているとは思わないし、よくこれだけ超能力という縛りの中でネタを次々編み出せるもんだと尊敬すらする。ただ、所々メインキャラでない犯罪関係者達の思考が理解出来ない箇所があるのは確か。特に、聡子が登場する『彼女が輪廻を止める理由』。自転車や傘の窃盗をまるで”やっている人の方が多い”みたいな価値観で語らせるのは止めて欲しい。それをやらないという信念の人をまるで神のように尊敬されても^^;どれだけ可哀想な環境に今までいたんだろう。。いや、出先で雨が降って来て困ったので悪いと思いながらも誰かの傘を失敬する、という心理が全く理解出来ないとは言わない。しかし、自分がもし全く知らない人に「あなたの傘を勝手に持って行きましたすいません」と言われ返してもらうという状況を想像した場合絶対引くと思う。。わかりやすく例えると、職場で若いアルバイトの人が無断欠勤をする、これは理解出来る範囲。しかし、連絡なく堂々と次の日出勤して来られたら無断欠勤した事よりそっちの方に引かない?^^;

話それた。しかもわかりやすくなってないし。実は今日寝てないのでハイになっております。朝っぱらから更新したら文章支離滅裂。。え、いつも?そんな・・・(><、)。