西尾維新著。講談社ノベルス。
人類最強の請負人・哀川潤に「拉致」された戯言遣い・いーちゃん。彼女からの依頼は、女装して
カリスマお嬢様高校である私立澄百合学園へ乗り込み、紫木一姫という生徒を学園から救い出す、
というものだった。。あっさりとセキュリティをくぐり抜け学園に潜入したいーちゃんだが、
この学園の裏の通称「首吊学園」の名を聞き戦慄をおぼえる。そして発生した密室殺人!
再読です。
マズいです。面白いです。前回の自分は一体どこを読んでいたんだと思うぐらいです。
本書には「クビキリサイクル」ほどのドラマ性とミステリーとしての完成度はないし、
「クビシメロマンチスト」ほどの哲学味も叙情もありません。
今回のミソはこれです。
萌えキャラの倍増と、いーちゃん&哀川潤の爆笑漫才。
主要登場人物の裏の顔の妙と事件そのもののラストのサプライズ。
悲しい事に、萩原子荻と西条玉藻の存在はすっかり忘れてましたが。。
(本書ではかなりの重要なキャラであったのに)
紫木一姫のキャラはどうも自分的には葵井巫女子(ええい変換めんどくさい!!)と
かぶってしまったので萌えられませんが、いーちゃんとの掛け合いが面白いので
一姫の方に軍配をあげましょう。
イチ押しは最後だけに登場する看護士のらぶみさん。
ヘタしたら伊良部シリーズのマユミちゃんよりいいキャラしてるんじゃないか、とか。。^^;
こんな事ばっかり書いてるとまるで萌え小説みたいですが、
そんなとこばっかり読んでるわけでもないんです(^^;)
最後のあまりのストレートな「ミステリとしての意外性」にびっくり。
ミステリだった事にびっくり。
そんな事にびっくりしてる自分にびっくり。