講談社文庫。
二階堂蘭子シリーズ、初の短編集です。と言っても、1つが中篇なので
3作しか収録されてませんが。
「ロシア館の謎」
吹雪の中、館が姿を消してしまうという事件。
このトリックがメインで、エピローグがこれなら、前振りが意味なく長いような。
「密室のユリ」
これは駄作では。。^^;
密室のトリック、理屈での矛盾はないが殺人者の心理として明らかに不可解。
テープに録音された犯人とのやりとりと言い、告白と言い、
どこの三文芝居かと思いました。(きゃっ、毒舌)
「劇薬」
中篇なら面白いだろう、と期待しましたが、どんでん返しがあまりにも
しつこく、息切れしました。「真相はこうです」と断言しておいてそれに矛盾がなければ、
「でも実はこうです」と言われたら驚くに決まっているでしょう。。
トリックに関しては、読めるものもあったです。←何様
えーと、蘭子さんの好感度が激下がりしたことをご報告いたします。
ロマンを求めて財宝だの、男性っぽい発想をするのがどうも^^;。
あと、情がなさすぎ。探偵たるもの、ストイックであるべき。・・と言っても、
根が冷たい人はどうかと思いませんか。。
まあ、でも、好きな友人なんだけど、「貴女のそういう所が嫌い」みたいな感覚かしらん。