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ψの悲劇  (ねこ3.9匹)

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森博嗣著。講談社文庫。

遺書ともとれる手紙を残して老博士、八田洋久が失踪した。一年後、洋久と親しかった人びとが八田家に集まり、失踪の手がかりを探して実験室に入ると、コンピュータに「Ψの悲劇」と題された小説、ノートに〈真賀田博士への返答〉とのメモが。その夜、八田家に悲劇が訪れた。Gシリーズ後期三部作、第二弾!(裏表紙引用)
 
プサイの悲劇、と読むらしい。
Gシリーズ後期3部作の第2弾、シリーズとしては第11弾。今までで一番長寿のシリーズとなったかな。というか、もうGシリーズってなんだったっけ、というぐらいの展開になってしまった。そうかそうか、これで百年シリーズやWシリーズに繋がるのか!と感動すらおぼえる。WシリーズWWシリーズを先に読んでいるからこそスっと受け入れることができたのが嬉しい。いやあ、これ、ほんといつの話なんだ…?島田さんは相変わらずキュートだがぶっ飛んでていいなあ。鈴木さん視点だから読みづらい巻だなあと思ってたんだよなあ。そうかそうかまさかそういうこと。全部腑に落ちた。Yの悲劇から引用してるのがこれまた嬉しいよね。八田洋久ってハッタ・ヨークだもんね。
 
それにしても恐ろしい結末だわ。。あと1冊でどういう風に展開していくのか、色々楽しみ。