すべてが猫になる

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幻惑密室 (ねこ3.8匹)

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講談社文庫。

ミステリ界1ぷりてぃなイラスト(笑)で話題の、チョーモンインシリーズです。
第1弾、と言っていいのかな。長編第1弾、ですね。

チョーモンインとは何ぞや。
「超能力者問題秘密対策委員会」ーーの、略だそうな。何のこっちゃ。
超能力を不正使用して不当な利益を持とうとする人達を「補導」する仕事、
ふむふむ。
で、そこの見習い社員の神麻嗣子ちゃんには超能力はないらしい。(へえ~)
あ、「カンオミ・ツギコ」と読むらしい。「かんおみ」で変換しても出なかった。
でもそう読むらしい。
そしてこの嗣子ちゃんがこれまた袴姿で頭にはおかしな猫(これも何か能力がある)を
乗っけてます。はっきり言って、ありえないキャラです。天然ですまされない
とんでもキャラです。親父ギャグまで飛び出します。ええ、とってもかわいいです。
アニメ向きなんでしょうか。よくぞここまで、というくらい超越してます。
私ははっきり言って、新本格に出て来る女性キャラは往々にして嫌いなんですが、
嗣子ちゃんは許しましょう。全人類の夢です。「現実にいたら、同性に嫌われる」こと
必至ですが、絶対いないもん。。。


きっちり本格ミステリだったのが驚きでした。
超能力、つまりは何でもアリな状況かと思わせて、西澤さんはきちんと
「制約」を作り上げ、矛盾のないように論理を作ってます。むしろ、かえって
不可能状況に追いつめてるように感じました。

嗣子ちゃんよりも、能解警部(女性)の方がストーリーを動かしてる気はしましたが。。。
嗣子ちゃんはなんだか、マスコットぽい。
不満はそれかな。

あ、言っておきますが、私別に萌えてませんよ(笑)