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木乃伊男 (ねこ3.6匹)

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蘇部健一著。(六枚のとんかつ書いた人ですよ)講談社ノベルス


「絵で犯人がわかる」。人気漫画家、里中満智子さん(おお!)がイラスト担当。
一昔風の里中さんのタッチが妙に合ってます。(決して読む前に本をぱらぱら
しないで下さい。)

布部正男君は、心臓病患者。入院先の病室、隣のベッドに寝ていたのはなんと
顔を包帯でぐるぐる巻きにして、ネームプレートには「木乃伊男」と書かれている
不気味な男。
木乃伊男は実はわけありの普通の青年。だんだん打ち解けてきた正男は、木乃伊男に
布部家を襲うミイラ男伝説、鏡の迷路という密室で殺された兄の話をするがーーー。


…………って、こんな夜中にパソコンに向かって何書いてんでしょうか、私。

今回、初の長編にチャレンジした私。
期待に違わず、やってくれましたね、蘇部さん。
あまりのバカバカしさに怒る気もしませんて。
化石時代のトリックも、とても世に通用するとは思えないあほらしい展開も、
この人が書くとどうしてこんなに面白いんでしょうか。
(でも最終ページのイラストには驚愕しましたよ。)

この徹底したバカバカしさがこの人の武器。
変わらないでね、蘇部さん。