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マリオネット園 <あかずの扉>研究会首吊塔へ (ねこ3.9匹)

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講談社ノベルス


少しネタバレ↓(犯人、肝心のトリックには触れません)


閉鎖されたテーマパーク「マリオネットランド」に聳える斜塔<首吊塔>。
怪しい同窓会の手紙で首吊塔へおびき寄せられた森咲枝、それを追ってきた後動悟。首吊塔で行方不明になる咲枝さんと、後動さんの身にふりかかる不可解な首吊り死体。
一方、カケル、ユイ、ジョーマエさん、われらが名探偵、鳴海さんの面々はプリペイド携帯を使った不思議な暗号ゲームに翻弄され、後動さんらの行方を追う。


今回は今まで陰の薄かった「他人の身に起きる事柄を予知できる」という能力を持つ咲枝さんにスポットが。
いつも以上に嫉妬をあからさまに出すユイ、作家を目指すカケルがなかなかみもの。じれったい。。
研究会のメンバー同士、ベタベタしているようでちょっとクールな関係。その距離が縮まっていく行程もこのシリーズでは注目度高し。随所で発せられるメンバーのセリフが、じんときます。ほんとにお互いを大事な仲間としてとらえているんだなあと。。


トリックはなかなか。心理トリックですが、思いつきませんねーこれは。すべての行動に意味がちゃんとある、霧舎さんの得意分野。

一つ難を言えば、うーん、あの「ゲーム」。。。あんまりストーリーに効果なかったような。