講談社文庫。
人気のタックシリーズです。
大学生グループ、タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコの4人がドライブ中不思議な山荘に迷い込む。その山荘にはベッド一台、冷蔵庫しかなく、冷蔵庫にはエビスビール96本と13個のジョッキ。
この不可解な山荘の謎を解くべく4人は推理を繰り広げていく…。
実は、こんなことを言うと怒られそうですがこのシリーズは苦手なんです。
キャラはとても魅力で、特にタックとボアン先輩は大好きなんですが。
読み始めて、地味にびっくりしました。
だって、「殺人は!?密室は!?不審な足跡は?事件はどこ???いつ???」と、いつまでもこの作品の趣旨に気付かなかったのですよ……。
パズルミステリ!!私の苦手な!!しかも、長編で!???ひえーー。
短編ならこういう推理合戦ものも楽しいのですが、長編で一つの問題をこんなにひっぱられるとちょっと…。
各自披露される推理はなかなか読み応えがあったけど。オチもちゃんとあったし。
何がダメかって、ほとんど会話でストーリーを進めていくじゃないですか。ストーリーといっていいのかわかりませんし、それがパズルミステリだと言われたらそれまでなんですが。
でも、この4人は個性があってほほえましいですね。それぞれのニックネームも好きです。(これが山田君とか小林さんとかだったらここまで人気があったかどうか、笑)
ただ、不可抗力?とはいえ人様の家でビール暴飲、シャワー勝手に使う、窓を破って侵入、うんぬんはどうなんだい(笑)そして律儀なボアン先輩もおいしい。
たまにはこういうのもアリかも。。。