すべてが猫になる

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仮面劇 ーMASQUEー (ねこ3.9匹)

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講談社文庫。


妻に多額の保険金を掛けては殺していた男。前半は、夫と妻がかわるがわる語り手となり、さらには謎の「M氏」の脅迫、を挿入しています。
ほとんどの登場人物がMのイニシャルを持っているので、性別ぐらいしか読者には提示されていないののですが。
一人称が「彼」になったり名前になったりで、中盤くらいから混乱してきます。。


折原氏といえばあのトリックですが、果たして。

……と思ったら、第三幕で一転。そしてラストでとんでもないどんでん返しが。

あらら。こんな方法もあるのね、と感心しました。

折原氏はワンパターンだと思う方にぜひとも一読をおすすめ。
氏の他の本に比べて、わかりやすいし、シンプル。でもしっかり読者を騙してきます。

ただ、もう少し、人物にリアリティがあれば…。