講談社文庫。
記念すべき?作家アリス&火村教授シリーズ第一弾です。
「日本のディクスン・カー」と呼ばれる推理小説作家、真壁聖一が殺された。それは密室化した書斎で
暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿だった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?
これ、好きなんですよ。
クリスマスに招かれた山荘での殺人、というのが雰囲気出てますし、エラリー・クイーンのような
「靴いっぱいに満たされたワイン」「窓に描かれたハート」などなどのいたずらが効いているし、
犯人は誰か?という謎に「46番目の密室とは?」というわくわくする謎がついてるもんだから
満腹満腹。
トリック、伏線、動機(これに結構びっくりした)、実はすこ~~~し苦しいな、という点があるにはあったんですが。
動機の非リアリティや、「ええ、それでそこに結びつけるか?」という疑問以前に、「論理的であること」が本格推理の大前提なんだなあ、と遅まきながらも再確認した感じ。
皆さんはどうでしたか?
火村教授の過去も気になるところ。ところで、火村教授って猫3匹飼ってるんですねー。