講談社ノベルス。
初短編集でしょうか。3編収録されています。
「熊の場所」
『僕がまーくんの猫殺しに気がついたのは僕とまーくんが二人とも十一の時、~』いきなり出だしから
すごいことなってます。(げ、またねこ虐待もの?だったら読まねーぞ)と思ったのですがまあ大丈夫でしたわ。。でも熊はやめて。。
70ページくらいある中編?でしたが、結局舞城さんはこの最後の3行が描きたかったんでしょうか。深い。とても。
「バット男」
バット男はたしかに存在するのですが、(小説上)これは別にバット男の話ではない。と思う。あくまで、小道具。泥沼の3角関係も、バットも、全部が小道具。
舞城さんがこの作品で描きたかったのは、果たして。
すごく人間として根本的なこと、なんだけどこれはもう舞城さん、安部公房や太宰治の域まで行ってるよ。悪文だからファンの方にはお叱り受けそうだけど。
まあ、個人的意見。
「ピコーン!」
なんだこのタイトルはと思っていたらとんでもないエロ小説を読まされてしまった……。ピコーンてそこで出て来るのかよ~。
まあ扱ってる小道具?はともかくとして、一人の少女が恋人の悲惨な死を通して成長していくお話、と格好のつく解釈をさせてもらいました。(ほんとだし)