すべてが猫になる

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八月の降霊会  (ねこ2匹)

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若竹七海著。角川文庫。

 

一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。降霊会、それは単なる娯楽でしかないはずだった。しかし、霊媒師の口から出てきたのは、誰も知るはずのない招待客の秘された過去―。死体、人骨、異様さを増していく山荘。降霊会に絡んだ忌まわしき意図とは?招待客の点が線で結ばれた時、すべての謎が明らかになる。サスペンスフル本格ミステリー。 (裏表紙引用)

 


うーん・・・。

 

降霊会を名目に、金持ちが一見全然無関係の人々を呼び出してその山荘で事件が起き――という、ミステリーでは定番の設定。占い師や霊媒師が登場するのでオカルト色強め。一人一人の過去や心情を細かく丁寧に描写しており、謎の多い殺人も発生する。まあ最初は結構面白かったのだが長さもあって疲れてきた。登場人物多いし、途中から手記が入るし。

 

まあそれでもミステリ的に終わるならそれも良しだったのだが――。こういう不条理系のラストは好きではない。若竹さんにも駄作ってあったんだ、としか。