ソフィー・ハナ著。山本博、遠藤靖子訳。ハヤカワ文庫。
招待先のアイルランドの荘厳な子爵邸で、ポアロと盟友キャッチプール刑事は再会を果たす。その夜、ディナーの席で、招待主である著名作家が全財産を余命わずかな秘書に遺すという不可解な発表をした。動揺した人々がようやく眠りについたころ、おぞましい事件が…。“名探偵ポアロ”シリーズ公認続篇、第2弾! (裏)
※辛口です。ご注意下さい。
エルキュール・ポアロの公認続編、ソフィー・ハナ第2弾。
ストーリー自体は面白いと思う。よくある富豪の相続争いものだが、実子ではなく余命わずかな秘書に遺産の全てを譲るというあまり類を見ないもの。秘書は相続前に死んでしまう可能性が高いのにどうしてそんな遺書を残すのか。なぜ書き換えたのか。そんな折、当の秘書はかつての恋人であり看護師でもある女性との婚約を発表してしまった。遺産は秘書の死後看護師に?