すべてが猫になる

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北天の馬たち  (ねこ2.8匹)

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貫井徳郎著。角川文庫。

 

横浜の馬車道で探偵事務所を始めた皆藤と山南。優秀で快活な彼らに憧れを抱いた喫茶店マスターの毅志は、2人の仕事を手伝うことになった。しかし、復讐や男女を引き合わせるといった、探偵としては奇妙な依頼を受ける彼らに、毅志は違和感を覚える。何か裏があると独自に調べ始めた毅志は、2人の隠された過去を知ることになり―。緻密な伏線が繋がったとき、驚愕の全貌が姿を現す。感動と衝撃のサスペンスミステリ。(裏表紙引用)

 


貫井さんのファンなのであまり何度も批判はしたくないんだけど…。これまたヒドイの来たな^^;サクサク読めるし内容自体それほどつまらないわけではないのだけど。人物像がヒドすぎた。。。いつの時代よ?というような、探偵事務所の二階に住む「男が憧れるカッコイイ男たち」に、彼らに憧れ探偵仕事を手伝う喫茶店の若きマスター毅志。彼らとの古い仲で、養女を育てるお金持ちの謎の女性淑子。そんな彼らの仕事は、ある暴行魔や結婚詐欺師の女を罠にかけること。毅志はその「イヤな仕事」を手伝いながら、探偵2人の行動の違和感に気づき始めて…という感じ。

 

どれもこれも、ハッキリと「おかしい」ので先が読めてしまう。見え見えだから「驚く」っていうミステリの楽しみがないし、彼らの秘密自体もなんだか時代錯誤というか。。最後に彼らがとった作戦、それやる必要あったかな?ってくらい杜撰だし意味ないし。全体に仕掛けられた謎とかもなかったし。コメディってほど軽くもないしどう読めば良かったのかなあ。

 

文章的には退屈ってことはなかったんだけど。全体的に、今の小説とは思えないくらい古い内容だったな。う~ん、どっか最後は褒めて締めたいんだけど難しいや。。。