すべてが猫になる

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パズル自由自在 千葉千波の事件日記 (ねこ3.7匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

 

これは、論理パズルでデコレーションした本格ミステリか、それとも本格ミステリの仮面を剥ぎ取った論理パズルか?天才高校生・千波くん、平凡浪人生・ぴいくんたちと一緒に、筋道だったチャーミングでエレガントでスプレンディッドな謎解きを、ご堪能あれ!病み付きになること間違いなし。本当だよ。(裏表紙引用)

 


千葉千波の事件日記シリーズ、第4弾。6編収録の短編集~。

 

まあ、ここまで来ると、もうあまり語ることもないこのシリーズ。相変わらず面白いのだが、ぴいくんのシスコンが重症化しているのが気になる。こういうイメージあんまなかったんだけど。おかげで千波くんが結構酷い目に遭ってます。。。でもデラウェアを1粒1粒剥いて食べるのもセカンドバッグを持つのも出来ればやめてほしい。

 

パズルは何も分からない私なんだけど、「ワニのジレンマ」の解答だけはちょっと納得がいかない。。。誰か説明して。そもそも私はあとがきにあるように、数学の文章問題が大の苦手だった。ケーキを2/9ずつ切り分ける家族ってなんやねん、とかAくんがBくんに追いつくのは何分後でしょう、とかイヤ自転車使うか走れば?と思うし、そもそも人にものを頼むのに「求めよ」ってなんなの「求めて下さい」いや「求めていただけますか」じゃないのか、とかそんなことばかり考えていた。なのにこのシリーズはなぜ大好きなんだろう。。。

 

それはさておき。本編最後の2行が、ぴいくんの本名の大ヒントになっています。皆さん気付いたかな?