すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

どすこい。  (ねこ2.8匹)

イメージ 1

 

地響きがする―と思って戴きたい…相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。炸烈する京極ギャグの奔流に、いつしかあなたは肉の虜となる。しりあがり寿先生の4コマは最新作だし、解説には大盛肉子ちゃんがゲスト出演。全編でぶのちゃんこ盛り!(裏表紙引用)

 


読まずに生きていこうかどうしようか迷っていた、京極さんのギャグ小説集。全ての短編が、ベストセラー作品のパロディ、それも全部「でぶ」がテーマ。

 

池宮彰一郎四十七人の刺客」をパロった「四十七人の力士」、瀬名秀明パラサイト・イヴ」をパロった「パラサイト・デブ」、森博嗣「すべてがFになる」をパロった「すべてがデブになる」、鈴木光司「リング」「らせん」をパロった「土俵(リング)・でぶせん」、小野不由美屍鬼」をパロった「脂鬼」、宮部みゆき「理由」をパロった「理油」、竹本健治ウロボロスの基礎論」をパロった「ウロボロス基礎代謝」。もうタイトルだけで完全にオチちゃっているので、内容はないよう。。。

 

しりあがり寿さんの四コマ漫画なども入っており、それが1番美味しかったかな。。。なんでこんなもん長々と読まされてるんだと思うぐらい読んでも読んでもなくならない地獄に付き合わされてぐったり。京極さんの文章だから耐えられるとかいう常套句も今回は空しく響くね。。。「南極。」という似た匂いのする本も買ってあるんだけどイヤな予感しかしない。