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トム・ゴードンに恋した少女/The Girl who Loved Tom Gordon (ねこ2.8匹)

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深い深い森の始まりの地で、9歳の少女トリシアの試合は開始された。家族で来たピクニックが、いつしか迷い込んだ巨大な森でのサバイバルゲームと化していたのだ。離婚した両親。母と喧嘩ばかりの兄。うんざりなはずの彼らがいまは無性に恋しい。迫り来る虫に蛇、絶壁に急流、食料不足。しかも彼女の背後には、人智を越えたなにかが迫る…。少女の絶望的な状況を圧倒的な筆力で描く感動作。(裏表紙引用)

 

 

表紙、もっと可愛く描いてやってよ。。。

 

ううっ。こんなつまんないキング初めてだぞ(´;ω;`)本書は、9歳の野球好きの女の子が家族で来たピクニック中、遊歩道から離れてしまい森で迷ってしまうというお話。

 

まあ、ヤブ蚊に襲われたり、崖から墜落したりとサバイバルストーリーらしくそれなりに困難や興奮はあるっちゃあるのだが。なにせ、女の子だからたいしたことしないし、1人だから話し相手は亡霊だったり空想の野球選手だったり、ラジオだったりする。せめて相手役や同行する動物なんかが居ればケンカしたり友情が芽生えたりで話に肉がついたのだろうが。挿入されていた誘拐魔の要素も、もう少し家族側のパートを描いたりして緊迫感を出すとかして欲しかったなあ。

 

うーん、とにかくひたすらつまらなかった。可哀想なだけ。食料の大切さを学び、困難に立ち向かう勇気も得られましたちゃんちゃん。せめて最後は本物のトム・ゴードンに会わせてやっても罰は当たらないだろうに。