すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

サムシング・ブルー/Something Blue  (ねこ3.8匹)

シャーロット・アームストロング著。創元推理文庫

娘は自分に巨額の財産があることも、両親が本当は事故死したのではないことも知らなかった。そしてもちろん、婚約者の狙いが自分の財産であることも、その男が十七年前に自分の母親を殺した真犯人であることも、またわかってはいなかった。その事実を知った青年、ジョニーはかつての恋人を救おうと苦闘するのだが……。”現代の魔女”と評された、名手アームストロングの会心作。(裏表紙引用)


多分初読みのシャーロット・アームストロング。女流読みすぎて最近誰が誰だかわからない^^;
で、毎回女流を読むたびに言ってる気がするんだけども、これが一番自分向きの作家かもしれない(笑)。だって読みやすいんだよ。ドロドロなんだよ。ロマンなんだよ(はい全部揃った)。

人間関係はかなり複雑で家計図を覚える気がなくなるぐらい(頼むから親戚一同揃って同居しないでくれ^^;)。が、設定はかなり単純。だけど奥深い。何がって、若い(とは限らんか)世間知らずの女性が恋に一途になると、ここまで盲目になるのかって。顔に「金目当て」って書いてあるぐらいわかりやすい男なのに、全然気付かないんだもんなあ。。自分に財産があると知ってからのほうが特に酷い^^;あーイライラする。ジョニーかわいそう。ただでさえ、恋人にいきなり他の男と結婚するって言われちゃってるんだもんなあ。

で、サスペンスとしてもひねりやドラマがあって楽しめる。どうやってこの男の所業がバレるのか、ジョニーがあの手この手で頑張ります。過去の事件なだけに、証拠がないって辛いねえ。しかしこういう輩は性根が腐っているというか、何度も同じことを繰り返すから。。言葉としては間違ってるけど、助かる。
軽くサラっと読みたいときにどうぞ^^。


(324P/読書所要時間2:30)