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六とん4 一枚のとんかつ  (ねこ3.8匹)

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蘇部健一著。講談社ノベルス

ある日曜日、六人が殺された。死体は岐阜・明智鉄道の六つの各停車駅の近所で発見され、犯人は電車を利用して犯行に及んだとみられる。最有力の容疑者には犯行時刻に鉄板のアリバイがあり、事件は迷宮入りする―「一枚のとんかつ」。他、全11編を収録。伝説のアホバカミステリが、さらにパワーアップして帰ってきたぞ。 (裏表紙引用)


蘇部倶楽部会員のみなみなさま。遅れを取りました。。。と言いたいところですが、まだ会員内で記事は3番目。ほっ。いや、違うんだよ。発売翌日に本屋行ったら置いてなかったんだよ^^;←誰と話している

というわけで、職場の人2人と百貨店に行く約束をしていたわたくし、「欲しい本があるから」と六とんを買って喫茶店で待ち合わせしていたのだが。「何の本買ったん?」と言われたので、喫茶店で堂々と出した。(ヤメロ)Tさん:「ナニコレ。漫画やん!」ゆきあや:「違うわ!ミステリファン待望の第四弾じゃ!」と説明。(ヤメロ)Tさん:「発売日待ってこんなん買うっておかしいわ」Yさん:「あー、でも私これ聞いたことある。。(Yさんは本好き)」Tさん:「これって最初にこの形(ノベルス)で出たん?」ゆきあや:「そうそう。で、数年後に文庫が出るってわけよ」Tさん:「・・・文庫買ったらええやん」ゆきあや:「これを文庫が出るまで待つとか考えられへん!これだけはそれはない!(大声)」

・・・という会話を思い出しながら読了。


わははははははは。とほほほほほほ。遂に発売、「六とん」シリーズ第4弾!いやあ、前回の「3」から3年も経っていたとは。。。

帯の「KING OF BAKA」の文字がまぶしいぜ。「KING OF TOHO」の方がしっくり来るんだが。
いきなりソブケンの「1は20刷まで行ったんですが、以後売れ行きは尻すぼみです。。」というぼやきから始まる。そして恒例の時刻表アホミステリが続き、定番の「最後のオチがイラスト」シリーズがずらずらと続く。あははとほほ。

イラストものは、結構面白かったんじゃないかなあ。ブラックとアホ(トホ)の融合っていうか。
イラスト的にインパクトが強い「犯行の印」で呆れ返った後は、オチが強烈な「聖職」で一気に不愉快気分まっしぐら。これ、オチのイラストと台詞の意味がさっぱりわからなくて、5分くらい考えてしまったよ。。わかったけど、こういう事件あったよね。。あー、最悪。シネ。個人的には「ひとりジェンカ」が好き。すご~~~く虚しい悲しい結末なんだけど、イラストのせいであほになってる。トホになってる。

あとは、なぜかソブケンがお得意でもないのに好きでよくお描きになられるタイムトラベルものの恋愛小説をムリヤリ読ませられます^^;これをラストイラストにする意味はあるのか。

そしてちょっとなんとなく疲れた後は、一番読者が楽しみにしている「あとがき」コーナーでほっこりと。いや、ほんとにほっこりとイカれてるね、ソブケンは。

で、やっと解放されたと喜ぶ読者に、著者近影としてキュートでハートフルなソブケンプリクラがお目汚し(笑)。おい、ソブ。←もはや呼び捨て


では、第5弾でお会いしましょう(^^)ノ

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(237P/読書所要時間2:00)