すべてが猫になる

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赤い糸  (ねこ3.7匹)

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蘇部健一著。早川書房

修学旅行先で、真夜中に目を覚ました少女は、左手の小指に巻かれた赤い糸に気づき、その糸をたどっていくが…(「赤い糸をたどって」)。百発百中の占い師から「あなたは将来、この人と結婚する」と言われた彼女は、顔も知らぬその男性に逢いに行こうと決意する(「運命の人、綾瀬幸太郎」)。まるで運命としか言いようのない、いくつもの奇蹟が織り成す、読めば必ず幸せな気持ちになれる恋物語
(あらすじ引用)


久々のソブケン新刊は、なんと恋愛もの。短編集だったのね。
いいね~、ソブケン。
やるね~、ソブケン。

『赤い糸をたどって』
修学旅行で、眠っていたら自分の小指に赤い糸が巻かれている事に気付いた少女のお話。
こんな若い時に身近に運命の相手が居るなんて珍しい気がするけど。。と野暮な事を考えつつ楽しく読了。やっぱりイラストなのね^^;

『運命の人、綾瀬幸太郎』
占い師に渡された封筒には、少女の運命の相手の名前が。。。
なんで年齢層が低いんだろう、この短編集。ソブケンって意外と若い人向きじゃない気がするんだけど。読んでいて苛々するのに結末が気になって仕方がないから不思議だ。なんだぃこのオチは。

『出逢わなかったふたり』
なんだこれは?

ラストのイラストは○。タオルが。。。(笑)

『落ちこぼれの天使』
体重120キロのキューピッドだそうだ。やっと本気で面白くなって来た。昔、ひうらさとるさんの『ポーキュパイン』という漫画が好きだったんだけど、それを思い出す作品だったなー。
エレベーターで女子に恥をかかせまいとした順平の行動がかっこ良かったなー。

『ふたりは生まれたときから、運命の赤い糸で結ばれていた』
ほっほーぅ。
連作短編集だったのねー^^繋がりが1つ1つうまく纏められてますな。そんなソブケンにちょっと感動。。


以上。
ナメていたのだが、想像以上にしっかり面白い作品集だった。ファンは必読。ソブケン入門にも最適な
1冊?

                             (242P/読書所要時間1:30)