

ジェフリー・ディーヴァー著。文春文庫。
FBIの重要証人が殺された。四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムは、「棺の前で踊る男(コフィン・ダンサー)」と呼ばれる殺し屋の逮捕に協力を要請される。巧みな陽動作戦で警察を翻弄するこの男に、ライムは部下を殺された苦い経験がある。今度こそ…ダンサーとライムの知力をつくした闘いが始まる。 (上巻裏表紙引用)
うおおおお~~~!!(ノ><)ノ
すっかり心奪われています、もう大好きになってしまってます、リンカーン・ライムシリーズ!!
ドキドキの第二弾は、警察から「コフィン・ダンサー」という異名を授けられた殺し屋が登場し、ライムとアメリア・サックスを始めとするニューヨーク市警を翻弄して行く物語。始めに登場する被害者は飛行機チャーター会社夫妻の夫。コフィン・ダンサーが付け狙うのはその妻と母。しかし残された妻・パーシーは優秀なパイロットで、会社を存続させるために哀しみを押し殺し、気丈に立ち向かって行くのです。
もう自殺の事を考えず(サックスの力でしょう^^)、パソコンを操り時には車椅子で外出し、果敢に捜査に挑むライム。勿論彼は一般市民ですから、サックス及びロン、ジェリー、クーパーetcの捜査力は必要不可欠。無線でサックスに指示を出すライムの無茶な要求に、逆らいながらも犯人確保の為に命懸けで現場に挑むサックスが素晴らしい。彼女は何度も命を失いかけ、こちらもライム同様ハラハラするではありませんか。しかも、彼女の同僚(誰かは伏せておきますがかなりショックです;;)がダンサーに銃撃されてしまうのですから。しかし、ライムに暴言を吐く検事補を投げ飛ばしたロンには惚れそうになったぞ^^今回、一二を争う好きなシーンだったなあ。
また、恋愛要素も盛り上がります。サックスにライバルが登場するという思いも寄らぬ展開。一度は恋人同士になるかと思った二人なのだけど、、、二人を阻むものがお互いの”気持ち”だけではない現実には胸が締め付けられますね。ラストには本当に感激しましたが、ライムとサックスは本当に世界で一番素敵なカップルになると思うんだけどなあ。まだまだシリーズは続いているけれど、おいらの願いが叶いますように。