すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

秋期限定栗きんとん事件  (ねこ4匹)

イメージ 1

イメージ 2

米澤穂信著。創元推理文庫

あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。―それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。 (上巻裏表紙引用)


みんなの待ちに待った小市民シリーズ、ようやく第三弾秋期限定として発売となりました~♪ぱちぱち。お仲間さんの記事のあっちでも栗きんとん、こっちでも栗きんとん、いかに皆さんに愛されているシリーズかが伺えます。もちろんおいらもそのひとり。仕事が終わってツ○ヤに速攻乗り込み、文庫新刊コーナーに一目散、発見して0.1秒で2冊鷲掴み。良かったよ、誰かさんが「上巻売り切れの可能性」とか言って脅すからさあ~^^;;

ああ、でももう読み終わってしまったのね(;;)3年も待って、読むのは1日。とほほ。
とにかく期待通りの出来です。米澤さんならそうなる可能性の方が高く、信頼していたとは言え、やはり不穏な終わり方をした夏期限定を引きずっているわけですから、一抹の不安はなきにしもあらず。
なんと、小鳩くんと小佐内さんにそれぞれ新しい恋人が出来ちゃうんですね~~~。大ショック!
しかも、お互い全く違うタイプの人を選んでいるし。でもやっぱりなんだか無理があるなあ、と思わせる展開。お互いの好きなものを把握していない関係な上に、元恋人の存在が学生生活を複雑にしているわけですから、トラブルはつきもの。
しかも、相手があの小佐内さんですから、普通に過ごせるわけがない。

さて、今回発生する事件は連続放火事件です。最初は被害も微小なのですが、だんだん放火魔もタチが悪くなって来ます。そこで瓜野率いる?新聞部が総力を挙げて次の現場を推理し、犯人を挙げようと躍起になるわけですが。ここでもちろん小市民の星、小鳩君が乱入。くくく、会話を常に先読みしてしまう小鳩君もそろそろ小市民の旗を降ろす時が来たか?

ネタはもちろん記事では端折りますが、やはり小鳩くんと小佐内さんはお似合いのカップル。変人なら変人が合うに決まってる(笑)。それにしても、いい終わりです^^事件の真相自体ももちろん楽しめたのですが、気になるのはこの二人の関係ですから。個人的には、ここで終わってもいいんじゃない?というぐらい、結論がはっきり出ている気がしたのですが^^