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ジウ II  (ねこ3匹)

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誉田哲也著。中公文庫。

連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、<新世界秩序>という巨大な闇の存在に気づき、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査部長は特殊急襲部隊を離れ、所轄に異動したが、そこにも不気味な影が追っていた!(裏表紙引用)


エエ~~~~~~~っ^^;;;;
なんだか不穏な展開になって参りました、「ジウ」の2巻。
普通に女性刑事二人を中心として、謎の人物「ジウ」が率いる闇の組織を迎え撃つ、という警察小説だという認識で読んでおりましたが、これは違うぞ^^;
視点が基子、美咲、そして覚醒剤売人のミヤジと変わり事件を様々な角度から進展させて行くのは良いのですが、メインがどこなのかいまいち掴めない。ジウやミヤジの過去はかなり陰惨なのですが、どこか淡々としているし。1巻で活躍した美咲の存在が薄くなっている上、基子がなんだか人間じゃないみたいな凄い人物に成り下がり果てている^^;型破り、その一線を越えてしまっているような。そこが今までの小説にない面白さであり狙いなのでしょうが。。

どうもテーマの割に緊迫感に欠ける印象だし、ここまで行くと3巻まで引っ張っていい内容なのかどうか疑問が湧いて来ました。一応3巻も読むけどそれで完結しないならちょっと距離を置きたくなるかも。。これならまだ読んでない「武士道うんちゃらシリーズ」の方が面白いんじゃないかなー。と、べるさんの記事だけで勝手に予想。