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炎都  (ねこ3.6匹)

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柴田よしき著。徳間文庫。


木梨香流は京都の地質調査会社の技師。地下水の水位の急激な低下が、異変の発端だった。京都府
捜査一課の村雨祐馬は、京都御苑で発見された変死体に驚愕していた。四時間前まで生きていた男が、
全身の体液を抜き取られ、カラカラに干からびている。そんな異常殺人が人間に可能なのか?ところが
それは、その後、京都中を恐怖と絶望にたたきこんだ未曾有の大災厄のほんの序曲だった。壮大な
物語の第1弾。(裏表紙引用)



ふー。長かった(;^^A。。
これ、第1弾という事ですが、これ一冊ではなんとも判断出来ない感じがしましたね。どんどん
これから面白くなって行きそうですが。
基本的にパニック小説や時代ものが苦手なので、そんな自分に向いている小説とは言いがたかったと
言うのも本音かもしれません。解説で取り沙汰されている『インデペンデンス・デイ』は2回
観た程好きな映画ですが、でもおいらあの映画で「笑った」覚えがないんですよ^^;;
ターミネーター2』は結構笑ったシーンがありましたが、本作の場合、「ここは笑うシーンだな」と
冷静に読んでしまう感じだったので^^;

というわけで、この評価はおそらくファンの方々や読まれた方から見れば不当に低いのだと思います。
(いや、でも本当にこれ一冊じゃわからないのよ^^;)
気に入った点は、フラワーアーティストの君之が香流の為にこしらえたコサージュや、やはり
本作の目玉である体液を抜き取られたミイラの描写ですね。後は、ラストで皆が手を取り合わせる
現代らしく冗談を交えた熱いシーンでしょうか。

貴志さんの『新世界より』や小林さんの『ΑΩ』を読む前だったらもう少し興奮したかも。