
太田忠司著。講談社文庫。
新宿南口に屹立する地上202メートル、50階建てのインテリジェントビル。最新鋭のハイテク
機器によって管理された摩天楼には、内部の人間を八つ裂きにする邪悪な意志が宿っていた。惨劇の
舞台に残された血文字”K・I・R・I”とは何を意味するのか?現代文明の闇が牙を剥くモダン・
ホラー意欲作!(裏表紙引用)
「新宿少年探偵団」シリーズ第3弾です。
二作目の『怪人大鴉博士』の記事がスルーとなっているのですが、第二弾を一番に読んじゃって、
それがブログ開設前だったという。。
しかし、第1弾(写実的なイケメンのどアップ)、第2弾(ラノベもびっくりのアニメイラスト)、
第3弾(画像参照)と、表紙になぜこれだけの差があるのですか。。。
1年に1冊ぐらいのペースで読んでいるシリーズなので、キャラとか過去の事件を完全に
忘れてしまってますが、多分それだと損しますねこれは^^;
美香が二重人格である事もすっかり忘れてましたし。(いきなり美香が「麻里」に普通に
変わった時は「フッ」と鼻で笑ってしまいました^^;)
蘇芳とか大鴉博士とか、そういえばそんなのいたなあ。。どういう役割だったかももう
記憶の彼方^^;
それはさておき。
このシリーズはやはり大変わたくし好みです。なんと言っても乱歩世代ですからね^^(ん?)
芦辺拓氏のように、あの時代の雰囲気のままやってしまうのもアリですが、こちらは
”現代版”なので二番煎じでありながらもここにしかないオリジナリティを感じさせます。
犯人の幻想的さや殺害方法の奇抜さという点は先人をリスペクトしながらそのままに、
いかにも現代版らしく設定されている。それでいて乱歩世界の雰囲気は損なわない。
基本的なストーリーを踏襲しつつ、細かな展開はまるで独自のものです。
リクエストとしては、もう少し大人向けでもう少し探偵団キャラが派手であればいいかな。
とか言いつつも、小林少年だって凄い個性的だったわけではないよね。そういえば。