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第25位 『浅見光彦殺人事件』 著/内田康夫

絶賛好評中(おい)のオールタイムベスト、突然雲行きが怪しくなって来ました。
十代の頃のゆきあやにとっては絶対に外せない浅見光彦シリーズが堂々とランクインです。

浅見光彦。ああ浅見光彦。。。今でもゆきあやにとって彼が不動の「理想の男性」です。
180Cmの長身。深いバリトン。白いソアラ。カジュアルな中に清潔感漂うファッション。
その聡明な頭脳。控えめで腰は低く、数々の女性を惹き付けながらも関係はいつもプラトニック。
その正体はフリーのルポライターにして33歳の居候、泣く子も黙る警察庁刑事局長警視官・
浅見陽一郎の実の弟!ひゅーひゅー!!



…………あ、熱が入りました。
と言う訳で、ゆきあやとしては膨大な作品群の中、好きな作品は多々ありますが
(「天城峠殺人事件」「軽井沢殺人事件」などなど^^)やはり自分にとって印象深く、
「自分がどれほど光彦さんが好きかを再確認出来た」作品はこれでしょう。
タイトルのインパクトからちょっと普通でない作品である事が想像される事と思いますが、
作品には著者から『この本は浅見光彦シリーズを3冊以上読まれていない方は買わないで下さい』との
強気なメッセージが!なぜかは読み終わってから納得出来るのですが、読むには最低限の光彦さんの
人となりを理解していて、光彦さんに対してある程度の好感を持っていれば理想的かと
思われます。こういう作品に挑戦出来るというのは、やはりベテラン作家ならでは。
作者の自信の程が伺えますね。
実は、ストーリーそのものはそれほど魅力的でもなく、特別凄い事件ではないので悲しいかな
再読に堪える作品ではないかもしれません。


翻訳のアルバイトに精を出す、ごく普通の若くて美しい詩織という女性の父が、
ある日広島の地で他殺体で発見されます。発見者は父の会社の上司。
イエスマンであり、他人に恨まれる事など考えられない父がなぜ、誰に殺されたのか?
手がかりは、詩織の亡き母が死の際に言い残した「トランプの本」という言葉。
浅見光彦は、詩織に代わってその謎を解明する。

というストーリーです。事件は二転三転し、スリリングで意外な展開を見せます。
作品全体を覆う不可解さと、初読時で得られる大きなサプライズは貴重ですね。



余談ですが、光彦さん役ならば水谷豊が好きです。
あまりの好きぶりに、自分は一体浅見光彦という劇中キャラが好きなのか、光彦さんを演じている
水谷豊という俳優が好きなのか混乱する事もありました。
作者はあまりこの配役を気に入っていなかったようですが。
百歩譲って沢村一樹かなあ。
ショックだったのが、高嶋政伸と辰巳啄郎です。。ちがう。。。ちがうんだ。。
前者はイケメンすぎるし、後者は爽やかすぎて。。


光彦さんも永遠の33歳。いつの間にか自分と同い年になってしまいました。。
そろそろ決めてくれてもいいんじゃないかなあ。もう待てない。。