すべてが猫になる

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コール・ガール/The Body  (ねこ3.7匹)

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カーター・ブラウン著。早川書房


一週間で二つ目の他殺死体。パイン・シティに派遣されたアル・ウィーラー警部は、被害者の女性の
どちらの二の腕にも奇妙な蛇の刺青がある事に注目した。被害者の一人の女性は葬儀屋に勤める
化粧師だったが、調べをすすめるうちにまた女の関連する美容院で一人女が行方不明になっていた。
だが手づまりとなった警部が偶然ふと立ち寄ったホテルの酒場で、事件の意外な事実が……。



今回の訳者さんは野中重雄さんという方ですね。またしても初版昭和36年2月。いや、再販。
ははは。生まれてないよ。。。^^;図書カード(手書き)がついてるし。。なつかしや。。。
定価やっぱり140円、160ページ強。いやあ、関係ありませんが当時の本の広告も
時代を感じますね。『此の定本全集は、かならずや御家庭の愛蔵本としてよろこんでいただける
でしょう!』……なんて熱いんだ。火傷してしまいそうだ。

訳者さんが違っても、コミカルでユーモアのある文体は変わりようがありませんね。
一つ、被害者の恋人が事件を新聞で知ったシーンの『彼はガーンと来ていた』にはちょっと
笑いましたけど。『ガーン』て^^;;この訳にこっちがガーンだ。

あっ、すいません。おいらのようなわかってない者がわかったような事を。。

えと、内容なんですが『ストリッパー』の時の銃撃戦に負けぬスリル満点のアクションに
目が離せませんでしたな。そんなのありかよ!というようなホラーのようなありえない
怖い勝ち方するんですけど^^;前回になかった良さは、最後の思わぬどんでん返し。
160ページとは思えないね。途中までは、さすが古いだけに悪そうな奴はやっぱり
悪い奴だなあ、と思ってたのだけど……ふふ、色々あります。。

アルは毎回違う恋人が出来るのか、そのあたりも気になるところ。
上司のレイヴァースにも今回注目。このおっちゃん素直じゃないのだけどかっこいいぜ!
ちょっとニールとグレアムを思わせる感じ?


さてさて、次はシリーズ物ではないみたい。しまった^^;;
一気にたくさん読んでもいいのだけど、この人の本のタイトルがずらずらと並ぶのは
ちょっとさすがのゆきあやも抵抗がありやす^^;;