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白馬山荘殺人事件 (ねこ3.1匹)

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東野圭吾著。光文社文庫

一年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一。その死に疑問を
抱いた妹の女子大生・ナオコは、親友のマコトと、兄が死んだ信州・白馬のペンション
「まざあぐうす」を訪ねた。常連の宿泊客たちは、奇しくも一年前と同じ。各室に飾られた
マザー・グースの歌に秘められた謎、ペンションに隠された過去とは?(裏表紙引用)


さーて、本日の東野さん。(のりのり)
ちょっと気分を変えて光文社。と言う事は元はカッパ・ノベルス。。いや、いいんだけど^^;。

本書はちょっと好みとはズレていたみたい。
おいらの大好きな「ザ・山荘」ものなので期待していたのだけど。だってだって、山荘と言えば
クローズド・サークルと孤高の探偵がつきものだと思ってるもんで。。一応お約束の「渡れない橋」
とか密室とかもあるしちゃんと探偵役はいるのだけど、なんかねー。引き立て役でない、
「切れてる刑事」がいるのでなんかねー。。。(ちょっと『名探偵の掟』を意識)

とにかく密室!暗号!トリック!そして細かい仕掛け!特に暗号は凄い。英文の引用が多いので
ちょっと苦戦しつつ。(いや、訳はついてるけど)
密室については図面なくても良かったような。本書のメインはこの凄まじい暗号だと思うけど、
ややこしかったです^^;脳みそゆるゆるだからね。。
それよりも、事件とは関係のない最初のちょっとした仕掛けに結構びっくりしたものだから。

なんとなく、『卒業』を読んだ時の感触に近いです。
そしてこの表紙、ヤダ。。。。(ーー;)