すべてが猫になる

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ナ・バ・テア (ねこ4.1匹)

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森博嗣著。中公文庫。

信じる神を持たず、メカニックと操縦桿を握る自分の腕だけを信じて、戦闘機乗りを職業に、戦争を
日常に生きる子供たち。地上を厭い、空でしか笑えない「僕」は、飛ぶために生まれてきたんだーー
大人になってしまった「彼」と、子供のまま永遠を生きる「僕」が紡ぐ物語。(裏表紙引用)
スカイ・クロラ』に次ぐシリーズ第2弾。


スカイ・クロラ』を読んだのは2年前。その年のマイベスト第3位だった。(引くな引くな^^;)
今でもやっぱりこのシリーズは肌に合うみたい。
ふわふわ。戦闘機乗りのお話だから、疾走感を感じないとおかしいのに
闘いながら夢を見ている感じ。「成長しない子供・キルドレ」の思考はそれほど
自分の住む世界と違和感がない。それなのに、森さんの小説にしか書いていない言葉や思考がある。
だから好きなんだー。


キャラクターが立っているのは森作品の特徴だけど、ここではクサナギ君もティーチャも
生き生きとしたロボットみたいで、そしてそれが素敵だ。
でも自分は「僕」の言う不純なものでいい。明日死ぬかもしれないのは大人も一緒だし、
成長する私達には必ず何でも終わりが来るもんだ。