すべてが猫になる

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赤緑黒白  (ねこ4匹)

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森博嗣著。講談社文庫。

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。Vシリーズ最終作(裏表紙引用)



21.12.18再読書き直し。


※物語展開について触れていますので、未読の方は以下ご注意下さい。

Vシリーズ最終作。

いやあ、こういう風に終わるのか…。完全に忘れていた。S&Мよりも終わったことがこんなに切ないのは、シリーズの好き嫌いというより彼らがもう二度と出てこないことを知っているからか(現時点)。(短編では出るだろうけど)

 

この最終作で判明したことは、林というのが苗字ではなかったこと。「犀川林」という名前なのですね、へっ君(犀川先生)のパパは。世津子のママは七夏ということでいいよね。あと、ラストに出てきた少女時代の真賀田四季。事件そのものはエキセントリックだし最後の銃撃戦はなかなかアツかったし、動機もトリックもいかにも森ミスの集大成という感じで良き。保呂草さんいなくなったのか。。あんま好きじゃなかったけど、いざそうなると引き止めたくなる不思議な魅力。結局紅子&七夏&林の三角関係はまとまらなかったし(まとまったらまとまったで彼ららしくないかも)、しこさんは失恋したんだよなあ、これ、きっと。森川くんはれんちゃんが好きなのか?などなど気になることはまだまだいっぱい。いつか大団円を迎える日がくるのだろうか。