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ぼくと未来屋の夏 (ねこ4.2匹)

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はやみねかおる著。講談社ミステリーランド

「未来を知りたくないかい?」六年生の夏休み前日、作家を夢みる風太は未来を百円で売る”未来屋”
猫柳さんに呼びとめられた。風太の住む髪櫛町では、昔からかくれんぼをすると最後まで見つからない
子がいるといわれる神隠しの森や首なし幽霊の話、人喰い小学校の噂、人魚の宝の謎が言い伝えられて
いた。宝物が隠されている!?そんなことを信じるほど、子どもじゃない。だけど猫柳さんの口から
出ると、ひょっとすると本当に宝物があるんじゃないかって思えてくる。二人の自由研究の先に、どんな
結果が待ちうけているのか。未来屋の猫柳さんには見えているのだろうか…。(あらすじ引用)


ギャー!好きだーー!!(>_<)v
登場シーンでいきなり推理をハズす猫柳さん(退学って^^;)、
子どもから百円を徴収する猫柳さん、
女の人の前だけ妙にかっこつけの猫柳さん、
でも実は勇気があってとっても優しい猫柳さん、好きだーーー!!
そしてそんな大人らしからぬ彼を横目に内心でいつも皮肉る風太君もいいぞー!
乱歩賞よりメフィスト賞の方が上のランク付けをしているのが気になるがいいぞー!(^^;)

そんな胸をゆさぶる程の事件、物語かというとそれほどでもないのだけど、
はやみねさんの本は絶対に不愉快な気分にならないのが最大の魅力だ。
むしろ愉快で微笑ましくてちょっとマニアでほろりと泣ける。
おいらこの本なら「黄金蝶ひとり」と並んでしまいます。
(だって「銃チョコ」怖いんだもん^^;)