すべてが猫になる

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結婚なんてしたくない (ねこ3.5匹)

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黒田研二著。幻冬舎

佐古翔(35)。女好き遊び好き。特定の女性に縛られたくない超ナンパ男。
藤江克実(29)。アニメに夢中。二次元アイドルしか愛せない男。
蒲生要(33)。本当の気持ちは絶対に知られちゃいけない。同性愛嗜好の男。
真鍋聡士(42)。身の回りの世話はお袋がやってくれる。パラサイトシングルの男。
相馬浩文(27)。つき合っている女性はいる。しかし、どうしても結婚に踏み切れない男。
それぞれ適齢期の男達が出会った「運命の女性」。だがそれぞれに問題があってーーー。


愛するくろけんのレビューですが、今回は珍しく冷静に行きます。
うーん、なぜかって、タイトルだけで腰が引けていたのですが「やっぱりな」という
恐れていたまんまの内容で。そして面白かったけれど好きじゃないんだわこういうの。
ミステリじゃないからというのも理由なんだけど、もうテーマが痒くて痒くて読んでられぬ。
独身のくろけん(ですよね?少なくとも書いた当時は)の心の叫びのようなものがあれば
他人事として楽しめたんですけど、こんなに登場人物がいちゃあね。引用されてる格言も
面白いのあったけど、くろけんの言葉じゃないからね。
全て男性側から描かれているのでまだ身につまされる部分は少なかったので良かったのだけど、
どれもこれも自分が絶対惹かれない星の住人なので興味なし。

で、ストーリーなんですが、関係のない5人の登場人物が最後に繋がっちゃう過程は
面白味がありましたね。安易すぎるだろ、と思わなくもないですが(あの女性ね^^;)。
すべて佐古のおバカさと真鍋の打たれ弱さあっての展開かな。蒲生さんのような男性には
それぞれの収まり方があるだろうからこれはこれでいいし、藤江の妙なリアルさは
くろけんのキャラらしくて物語的には小説のエッセンスとしてうまみが出てたし。

でも別にコレを読んで結婚したくなったなんて事はない。
ことソレに関する限り、やる気の問題じゃないんだぞ。 (あ、希望者はどうぞ*^^*)