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宿命 (ねこ3.6匹)

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東野圭吾著。講談社文庫。

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、
警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の
女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で
感動的な結末が用意される。(裏表紙引用)


ほうほう、感動的な。
そろそろいいだろうと(なにが)東野さんブーム再開。またあらすじ読まずに読み出したから
また感動しそこねた。。。
宿命の二人にそれほど焦点を当てて読まなかったんですよね。犯人は誰だとか、サナエ事件は
こういう事でそういう事なんだろう、とか「今回は推理当たっちゃうかも~」と謎解き要素ばかりに
神経行ってたもんだから。。
またやられたーー!!!知らなかった!そんな秘密が!!!
しかも肝心の推理も綺麗にハズしましたよ!!

くやしいなあ。泣き損ねた事もそうだし、また東野さんの思うつぼなまでに誘導されちゃったよ。
でも、人間ドラマとしてはちょっと物足りなかったのも事実なのですよね。勇作と美佐子の関係も
かなり期待してたし、もっともっと宿命の二人に泥沼なエピソードが欲しかったなあ。
かと言って重過ぎる内容は今の自分には辛いし、贅沢というか我が儘というか、
「殺人の門」までは行かずともせめて「秘密」くらいの重さは欲しかったね。

これって人気作なんでしょうか?皆さんは本書お好きですか?ご意見ぼしゅう~~v