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探偵ガリレオ (ねこ3.8匹)

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文春文庫。帝都大理工学部物理学科助教授・湯川学シリーズ(長!!)第1弾。
5編収録の連作短編集です。

容疑者Xの献身』で知った、この天才科学者湯川さん。通称・探偵ガリレオ
デビューは短編だったのかー……。といっても『容疑者~』ではストーリーと
主人公の個性ばっかりに意識がいっちゃっててそれほど彼は印象に残らなかったんです。

でもでも。

お~も~し~ろ~いですねえ~~~^^。
自分は完全文系人間なもんで、科学とかもう何がなにやらさっぱり、まるでアラビア語ですわ。。
しかし、東野さん曰く「ストーリーの面白さにこだわった」そうで。んなこと言わなくても
いつも面白いじゃない。と思いつつ、ほんと言った事を体現できてますよねえ~~。

謎が全部オカルトなんですね。
それも、いきなり頭から燃え出した不良達とか、学校の展示品に行方不明者のデスマスクとか、
証言者は幽体離脱した少年とか。めちゃくちゃ不思議じゃないですか。ね、なんでか知りたいでしょ?

ノックアウトをくらったのは、やっぱりラストの『離脱る』。(読みはぬける。かな??)
私はこれ、知らなかったから面白かったので書きませんけど、
なるほどね~~~、ここでそうなるのか~~~~~^^(ニヤ……)。
湯川さんって、読んでるうちは「犀川さんか、火村さんを普通にした感じ?」と思ったんですが
結構彼は彼でイケてますね。子供が苦手、っていうのをこう生かしたか!というのが
技ありという感じです。彼の優しさが勝っちゃったのね。素敵すぎですよ。