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怪盗グリフィン、絶体絶命 (ねこ3.9匹)

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講談社ミステリーランド

怪盗グリフィンは、「あるべきものを、あるべき場所に」が信条。いわれのない盗みはしない。
そんな彼のところに舞い込んだ一通の招待状。その名も「国際泥棒コンテスト」。ナワバリを
荒らされるのはごめんだと断りの態度を見せたグリフィンだが、その一週間後に
メトロポリタン美術館が所蔵するゴッホの自画像を盗んでくれという依頼の電話がかかってきたー。


冴さんの目に狂いなし、ミステリーランド読者としてはかなり期待通りの「趣旨に合致した」
最高傑作。いやあ、これほんとに楽しかった。
怪盗グリフィンは泥棒だけれど、いわれのない盗みはしないというポリシーを持ち
常に悪党の裏をかきピンチに陥っても諦めずか弱き者には優しさを備え、、、。
ストーリーの進行と共に描かれる彼の魅力は随所にさりげなく、
悪役はとことん悪役に、だけど全体を通して最後まで憎めない。
そして忘れてはいけないのがヒロインの存在。まあ、最後ちゅー(^:^)くらいしても
良かったんじゃなーい?(おっさんの発想)


冒険+ミステリということで、贅沢な仕上がりになってると思います。
最後のどんでん返しは大人でも間違いなく楽しめます!!
かっこいいぞ怪盗グリフィン。
そしてこれを書いてくれた法月さんもかっこいいぞ。

そろそろ、ルパンやホームズと並んで愛されるようなニューヒーローが出てもいい。
私にとっての少年探偵団のように今の子供が夢中になれるような。
(でも対抗馬としてはやっぱりルパンかな?)
怪盗グリフィン、シリーズ化切望!!